仕事へのジレンマ

仕事についての悩みが尽きない。主に、仕事を広げたい気持ちと、今の仕事の質を高めたい気持ちの間で揺れ動いている。

言葉を選ばずに言えば(いつも口頭では周りの人に言っているけど)本屋で終わりたくない。本屋を拠点にした編集者でありたい。

インターネットの情報と同じように、過去の文献の情報を扱える編集者でありたい。古いものも新しいものも同じように価値を見いだせる感覚を大切にしたい。そういう意味で、本屋が拠点になることはこの年齢からするととても強みになるのではないかと思う。まあ、自分より沢山本を読む人は星の数ほどいるんだろうけど。

それに、本屋はメディアの一つの形としても可能性がある。インターネットや紙(本)にはできなくて、「場」にしかできないことがある。その実験の場として使わせてもらっている。好き勝手やらせてもらえる環境にあることは、本当にありがたいことだといつも思う。

とはいえ、ずっとひとつの場にいるのでは、集まる情報やインスピレーションに限りがある。最近外部の方と一緒に企画をやらせていただくことができるようになり、もっともっと外にも出かけていきたい気持ちが強くなった。

あわよくば、本屋としてはできないことを個人若しくはチームで形にできたら。そう思うと、定職へは踏み出せない自分がいる。今の時代フレックスタイムやフリー出社の会社もどんどん増えているけど、やっぱり距離が生まれるとタイムラグが生まれて、オンラインでは繋がってるようでも実はスムーズに連絡が取れなかったりする(返事に時差が生まれてもしょうがないと思ってしまう)から、結局効率が良いとは言えない気がする。

そういう意味では、今の会社はみんなで集まって集中して仕事して帰ろー!みたいなスタンスなので、良いなと思う。時代にガンガン逆らってるけど。

というわけなので、他の仕事をするとなるとどうしても勤務時間外になってしまい、他の仕事のほうは同じ時間帯に仕事ができないのである。しかも手を付けられるのがスキマ時間だから、がっつり取り組むのが難しい。となると、まとまった仕事ができない。収入的にも細々としてしまって、時間の余裕を作れない。あああ〜というジレンマなのです。

どうしたものか、、今日も悩む。