3月25日

今日はお昼から、画家でイラストレーターの椎木彩子さんと多摩センターへ。庭デザイナーの横山裕幸さんのオフィスを訪問した。

うちで年末に取り扱っていた椎木さんのカレンダーを買ってくれたという横山さん。nostos booksで椎木さんの展示を企画することになり、そのテーマやインスピレーションを横山さんからいただくことに。打ち合わせで見せていただいた横山さんの蔵書が良い本ばかりで、庭にまつわる文学、絵本、都市デザインの古書、建築家の作品集などなど。アイデアがいくつか出たので、これをまとめて、ハコとしてうまくまとめられたら。これから種を蒔いて、育てていく過程をオープンにしていくことも考えている。展示が収穫祭みたいな感じで、お客さんと完成の喜びを分かち合えたら。

庭の話をした後で、開発エリアである多摩センターを歩いてまわったのは、なんだか八王子に住んでたころとまた違う視点で街を眺められておもしろかった。南大沢には寄れず。学生生活に全然良い思い出はないけど、寮母のおばちゃんに会いたいな。退寮のときに忘れていった物干し竿、使ってくれてるかな。

解散後は野中ユリの展示を観に恵比寿へ。LIBRAIRIE6はシュルレアリスムやダダにまつわる展示を開催していて、併設のシス書店は小さいながら関連書籍と作品がぎっしり。ギャラリストの佐々木さんもとても明るくて素敵な方だった。また通いたいギャラリーがひとつ増えた。

野中ユリはうちにも蔵書があるので度々見ていたけど、じっくりと向き合うのは初めて。コラージュはいろんな作家さんをちょこちょこ観てきたけど、この人は異なるいくつかの世界を1枚に共存していて、それでいて分離していない。デカルコマニーはシュルレアリスムの頃に出てきた技法だそうだけど、偶然性を保ちながら描いたような作品だった。版画はとっても繊細で美しかった。

そのまま歩いてNadiff a/p/a/r/tへ。写真分離派『写真の非倫理 距離と視角』展を観て、本屋を物色。欲しい本がありすぎて心で泣いた。欲しい本を欲しいときに買える程度の財力はつけておきたい。仕入の参考までに本・雑貨を見つつ、主にディスプレイを視察。スペースの広さはどうにもできないけど、什器を増やせばもっといろいろ見せ方を改善できそう。CDの置き方も参考になった。うちももう少しタイトル増やしてもいいかも。そしてなぜかミツメが。1時間半では足りなかった。未だに良い本屋でお腹が痛くなる。

帰りに恵比寿駅の成城石井に寄った。ここ最近は呼吸が乱れて身体が萎縮しているので、緩められるよう香りの良い料理を作ることに。しかし絞れずにスパイスコーナーで30分悩む。最終的にコリアンダーシードのパウダーと花椒のパウダー、切らしていた豆板醤と甜麺醤も購入。本当は山椒も欲しかったけど、意外と高かった。スパイスの大切さを改めて感じながら、ほんのすこーし大航海時代に思いを馳せた。